眉間のメモ

エンタメ好きな大学生のメモ

【要約】コンセプトのつくりかた〜「つくる」を考える方法〜

f:id:glabella:20200921005800j:plain


おりていく(コンセプトを定義して、作る準備をする)

コンセプトは未知の良さに形を与えたもの

未知の良さ=ユーザーはその良さ自体が上手く表現できず、他メーカーも追従できない。実現するには「リソース以外の何か」が必要になる。 

 

ものづくり4つの原理

  • 生きるあなた:「すきになる」→ビジョンを生み出し共有するための原動力となる
  • コンセプトワークするあなた:「わかる」→未知の良さを志し、ビジョンとアイテムを探し続ける
  • プレゼンするあなた:「かわる」→ビジョンとアイテムを組み合わせた物語を紡ぎ、仲間の心に火を付ける
  • プロジェクトを行うあなた:「できる」→コンセプトを守りつつ、数々の試練を乗り越え「良いもの」をアウトプットする 

 

コンセプトとは

『コンセプトは、ものづくりによって世界を良くする方法であり、あなたが幸せに生きられる方法。数字を除く母国語の文字20字程度の言葉で表される。素直な想いである「ビジョン」とコンセプト実現のための手段「アイテム」からなり、未知の良さを形にするために「何を用いて、何をしたいか」をまとめたものである。』

 

 のぼっていく(コンセプトの作り方)

コンセプトワークのルール

ルール1.発言は自由だが仲間の意見を否定してはいけない

ルール2.発言はしっかりと声に出し、黒ペンで付箋に書いてテーブルに置く(色を統一しておく)

ルール3.意味の似ている付箋同士は近くに、意味の似ていない付箋同士は遠くに置く

 

ステップ1.ライバルを羨ましく思う点、自社の劣っている点、業界への悪口を吐き出す

 

ステップ2.強烈な負のオーラを纏っている(そこから分岐して、多くの新しい悪口を生み出せそうな)悪口をピックアップしてズラす質問を投げかけることで付箋を増やす

 

ズラすための9つの質問

  • 逆に言うと、どうなる?さらに突き詰めていくと、どうなる?
  • 悪いことを「絶対に避けられないこと、それが真実だ」と仮定すると、どうなる?
  • 立場をズラしたら、どうなる?(友達なら?奥さんなら?同僚なら?行為を行う側/行われる側なら?)
  • 関係のない物事を無理やりつなげるとどうなる?
  • 悪いことについて「自分も悪いことをしている」と仮定すると、どうなる?
  • 本音としては、どう?/建前としてはどう?
  • 2つの悪いことを掛け合わせる(または、同時に引き起こす)と、どうなる?
  • 時期をズラしたら、どうなる?

(来年なら?去年なら?朝と夜では同じ?死ぬ直前でも同じ?)

  • ドラマ・小説・映画・アニメ・音楽に例えるなら、どうなる?

 

ファイブフォース分析から考える

1.供給業者 2.競争業者(競合他社)3.新規参入業者4.顧客(買い手)5.代替品 6.政府(法律)

 

ステップ3.付箋をグループ化する

(手順1)似た要素・近い内容の付箋を集め、そのグループをくくるグループ名をつけ、A4の紙の上にまとめる

(手順2)上限8枚ほどで、小さいグループに分ける

(手順3)グループ化の過程で、そのグループに入りそうな新しい付箋を思いついたら、その場で付箋に書き込み、そのグループに入れる

(手順4)どのグループに入れるべきか判断に迷う付箋がある場合は、無理にグループに入れず、そのまま置いておく

(手順5)付箋の追加漏れがないかチェックしつつ、グループ化から外れた付箋は、何となく意味の近そうなグループの近くに置いておく

(手順6)テーブルの上に大きな空白がある場合、その空白地帯にこそ大きなヒントが潜んでいることを意識する。そして、空白の周辺に位置する付箋やグループを参考にしながら、新たに付箋を追加する

 

ステップ4.仮の物語を更新し、まとめあげる

(手順1)正反対の意味を持つグループ・付箋の間に、進んで行きたい方向の矢印を引く

(手順2)引いた矢印すべての向きや動きを1つの大きな矢印にまとめ、始点と終点にS(スタート)とG(ゴール)を置く

(手順3)SからGまでのグループ名称を飛び石のようにたどりながら、「仮の物語」をつくる

(手順4)「仮の物語」を足がかりに、さらに付箋とグループを増やす

(手順5)テーブルの上でまだ解釈できていない場所(「仮の物語」に乗っていない付箋や、付箋がない空白地帯)にも解釈を加える。問題解決のルートが複数ある場合は、それらすべてに矢印を引く

(手順6)参加メンバー全員の同意が得られるまで物語化を続ける

 

※行き詰まったときは、一歩引いて付箋を眺める。そして全体を俯瞰してみることで、今は見えていない大きな軸を見出す。

 

ステップ5.影を乗り越え、物語を「20文字程度の言葉」にまとめあげ、コンセプトを完成する

(手順1)物語に対する不安をヒアリングする

(手順2.)「仮の物語」を構成する矢印の近くに優先度の高い問題が隠されているということを意識しながら、アイテムの付箋を追加し、物語を補強する

 

すすんでいく(コンセプトをどう活用するか)

コンセプトを実現するための方法を考える